The New Gamer JP
The New Gamer 等の適当な野良翻訳をたまにする
近隣への配慮
原文
Neighborly Concern
January 29, 2008
Glenn Turner
地元のパブで、夕食のテイクアウトが出来上がるのを待ちつつ Dogfish Head Ale をチビチビとやっていた(バッファローチキンサンドイッチ - 今宵のボウリングがそこそこの出来だったのでちょっとスパイシーな気分だった)。すると急にウェイターの一人がにじり寄ってきてこう言ったのだ:
「なあ、クリスマスにダンスダンスレボリューションを手に入れたのかい?」
私の目は彼の顔をダイアルし、そして微弱な認識信号を受け取った。「なんだって?」
「クリスマスにダンスダンスレボリューションを手に入れたのかって」
彼の顔と私の記憶が遂に整合した:階下に住んでいる隣人の一人で、どうやらこのパブの店員らしい。私は真っ赤になり、含み笑いを止めた。「ああ、いやいや。 実は Rock Band なんだ。申し訳ないね。マズい事になってなければいいなと思っていたんだ - 『適切な』時間帯でだけプレイするように注意していたんだけど。かなり騒がしくしちゃったようだ」
「いや、いいんだよ」彼はサラっと答え、すぐに私が読んでいたパラニュークの小説について話題を変えた。彼が Imaginary Monsters の面白さを語っている間も、私はきまりが悪くて仕方がなかった。Rock Band が生み出すノイズへの罪悪感、キックペダルのドスンというヘンテコな音が階下にあるリビングで響いている恐怖。偽物のシンバルが鳴る音と下手くそなドラムロールが彼らに不快な思いをさせてしまっているに違いない。
これは間違いなく問題だ。

不幸にも、我々はこれが問題になる事を知っていた。Rock Band が Harmonix の目にわずかに映るよりもずっと前に、何らかの問題が発生する事を判っていたのだ。数年間、カミさんとアパートの物色をした時に、あえて地下か1階の部屋を探した。当時、毎日ダンスダンスレボリューションをプレイしていたので、私たちよりも下に誰も住んでいない方がみんなにとって良いだろうと考えていた。誰も私のパタパタ(とかドタドタ)とした不格好な動きに付き合わされなくてすむ。
残念な事に、これは全く上手く行かなかった。結局私たちは2階建ての2階に移る事になった。初めの数ヶ月間、DDR とダンスマットを引っ張りだすのは午後の真っただ中のみにしていた。もちろん誰もそれを問題にしなかった。しばらくして、ダンスパッドはボロボロになり、興味を失った。良い大人が拍子に合わせて飛び跳ねる音を聞かされるトラウマから隣人達が解放されたという事を確信した。
この2年に、多くの音ゲーが出ては消えている。Rock Band が来るまでは誰も床板の要求をしなかった。ヴォーカルとギターは比較的に階下への影響は少なく、ドラムキットも同じようにあって欲しいと望んでいた。熱の入ったキックペダルアクションとスネアを強く叩く音が、キットのプラスチックデザインと打面の頑丈な作りのお陰で静音されると思っていた。それにも関わらず、早朝や深夜にドラムをプレイしないと誓った。午前11時よりも早い時間、そして午後11時はカットオフの時間だ(隣人達は深夜の変な時間に寝起きする)。カミさんといい感じになっていても都会的なセットリストは終演となり、どれだけ曲に酔いしれていても深夜にドラムをプレイしないように自分自身を律した。
たまにでもルールを曲げる事は無かった、というのは言い過ぎである。一度、友達を幾人か呼んだ時に Rock Band のマルチプレイ演奏で騒ぎ過ぎた事があった。隣人達は、メチャクチャ騒がしくて、煙で一杯で、日曜の夜から月曜の朝まで夜通しのパーティーをさせられる事になった。週始めの大事だ時にだ。私は言ってやった。「くそったれ、今回だけは俺達のノイズを深夜までヤツらに聴かせてやろうぜ」。そして、幾つか自分に言い訳をして午後11時を過ぎてもプレイを続ける事もちょくちょくあった。大抵はモーガン隊長だかダニエルさんだかに励まされて。そういうセッションは大体しょっぱい終わり方をする。

今が因果応報の時だ。そう、うっかりビデオゲームで洒落にならないほどの騒音を立てた事を認めないといけない。この数ヶ月、彼と顔を合わせた事がないにも関わらず、隣人の口から出た最初の言葉はこれが全てだった。私の問題?ゲームが問題?彼はただの神経過敏になっていた?
私が恐れているのは、これらの問題が時間が経てば経つ程に、ゲーマーや動きを伴うゲームの周辺機器への関連付けが一般化してしまう事だ。実際、夜に先立って友人達と話をしていたんだが、自分たちの階上に来た新しい住人が静かである事にどれほど期待を寄せていたかを語ってくれた。そのイメージが壊れたのは午前4時に「ダンスダンスレボリューションのプレイ」で叩き起こされた時だそうだ。
彼らの隣人が本当にダンスダンスレボリューションをプレイしていたのかどうかは判らない。しかし、怖いのは「あのアホな隣人は引きこもってなんだかやってやがるし、なんだが馬鹿みたいにうるさいし、さっさと止めて欲しいよ」の記号と化す事だ。仮に DDR が業界でこれほど人気が無かったとしても、パブ店員である隣人はそういう事を私に伝えるつもりだったと確信している。これまで隣人への騒音に気がとがめた事はあったものの、警告をされても数週間で20時間以上 Rock Band をプレイする価値があると思っていたことは認めざるを得ない。ドラムかわいいよドラム。
なんだかんだで、心が罪悪感で折れたにも関わらず、家に帰る間に彼女と話し合った消音のアイディアに関わらず、結局は Rock Band を起動して大体午後10時半までドラミングに精を出している。正直午後10時以降もプレイはしたいけれども、理性を欠いた事はしないようにするつもりだ。ちょっとまって、Fall Out Boy のハードモードにまだ挑戦していないんだった。それと、容赦なく難しいパレットの洗浄をする必要もあったんだ。Yeah Yeah Yeahs と Metallica の楽しいデュオだ。
無神経?そうかもしれない。かなりそうかもしれない。しかしゲームはプレイされる為に存在し、プレイする為の僅かな時間も存在する。今の状況は隣人の事を念頭に置き、あと少しだけ自分の出す騒音に気を配る必要性が強調されている。もう少し音を抑えるようにして、ラグを下にひくようにする。そして午後11時は遅過ぎる。しかし、罪への恐れは娯楽に興じる事を完全に阻止出来ない - 揺れている部屋が必要になる。
申し訳ない。今は午前1時だ。ギターを抱えてソロツアーに行かなくちゃ。